多様な人材の活躍

女性の活躍推進

 事業環境の変化に対応しイノベーションを創出するには、新たな価値を創造するための多様な人材の活用は不可欠であり、女性の活躍を始めとしたダイバーシティの推進が重要です。
 当社では、社員が望む“育児や看護に伴うワークライフバランス”を「仕事に専念したい」「育児・看護と仕事を併存させたい」「育児・看護に専念したい」との3つの考え方に大別したうえで、24時間受入れ可能な企業主導型保育所の設置や延長保育料の一部負担の実施、時差勤務や短時間勤務制度、育児・看護に専念したのちに復職する再採用制度の整備など、育児・看護にかかわる社員が、それぞれの働き方を選択できる施策を拡充してきました。
 今後も社員のニーズを捉え、施策の見直しも含めて、すべての社員が多様性を活かしつつ活躍できる職場環境づくりを目指していきます。

出産後の女性社員の状況(2012年度~2021年度)
育児休職取得率※ 100%
短時間勤務・時差出勤利用率※ 100%
育児復職後3年以内離職率 7.9%

※要件に該当し希望する者に対する割合

過去10年の採用数に占める女性社員の割合(人,%)
  2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
採用数 12 15 16 12 16 17 13 20 17 11 149
うち女性 2 2 6 3 4 6 4 6 7 6 46
採用比率 16.7 13.3 37.5 25.0 25.0 35.2 30.7 30.0 41.1 54.5 30.9

女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画
東京労働局へ提出した行動計画(抜粋)

  1. 計画期間:2021年4月1日 ~ 2026年3月31日
  2. 目標
    1. (1) 管理職候補者(課長補佐)の女性比率を現在の5割増にする。
    2. (2) 新卒採用者に占める女性比率を5割程度とする。
    3. (3) 外部利用可能な「子育てサポート付き社宅」の設置を推進し、社会的支援の一助とするとともに併設する企業主導型保育所の利用者実績数を現在の2倍にする。
  3. 取組内容
    1. (1) 社員のキャリア形成に対する意識やモチベーション向上のため、制度の見直しや管理職の意識改革を図る。
      • ・ ダイバーシティ推進のためのプロジェクトチーム設置
      • ・ フレキシブルな働き方を実現する制度の拡充
      • ・ 管理職を対象としたダイバーシティに関する研修の実施
      • ・ 働き方改革の推進に対応した人事評価・処遇の検討
    2. (2) 女性応募者の拡大を促進するため、女性が活躍できる職場であるということを継続的に発信する。
      • ・ 育児と仕事を両立する女性社員自身の経験をロールモデルとした働き方やキャリアステップの紹介
      • ・ 安心して長く働ける会社であることを訴求するための働き方に関する制度や女性活躍に関するデータ等の採用ホームページ掲載
    3. (3) 企業主導型保育所のさらなる利用促進を図り、育児と仕事の両立を支援する。
      • ・ 安心して利用可能であることを周知するための利用者の声に基づく情報発信

高齢者の雇用(再雇用制度)

 定年後に再雇用を希望し会社の定める条件を満たす従業員に対しては、65歳まで安心して働き続けることができる制度を整備しています。東武鉄道では、長年培った経験や技能を活かしてもらう環境を作るべく、早い段階から60歳以降の雇用継続の環境整備に取り組んできました。


再雇用者数と再雇用率の推移

グラフ

障がい者の雇用

 東武鉄道は障がい者の雇用を重要な社会的責務と考え、年間を通して新規採用を積極的に行っており、多くの従業員が現在活躍しています。
 また、2007年に「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく特例子会社としてシンフォニア東武が認定されました。その後も、障がい者雇用の職域の拡大を段階的に進めることで、雇用数は着実に増加しています。また、シンフォニア東武は東武鉄道だけでなく鉄道事業を行うグループ会社からも業務を受託することにより、グループ適用の拡大を進め、2021年6月1日現在、東武鉄道・シンフォニア東武・東武ステーションサービス・東武インターテック・東武エンジニアリングの5社に合わせて97名の障がい者が在籍し、障がい者雇用率は法定雇用率を上回る3.43%となっています。

障がい者雇用数と雇用率の推移(人,%)
  2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
従業員数(※) 6,320 6,359 6,411 6,401 6,356 6,337 6,364 6,386 6,424 6,344
除外率 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30
算定基礎数 4,655 4,726 4,768 4,767 4,747 4,729 4,760 4,775 4,804 4,749
換算障がい者雇用数 133 144 143 155 158 164.5 159 162 162 163
雇用率 2.86 3.05 3.00 3.25 3.33 3.48 3.34 3.39 3.37 3.43
法定雇用率 1.8 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.2 2.2 2.2 2.3

※2009年から東武ステーションサービス、2013年から東武インターテック、2014年から東武エンジニアリングがグループ適用されたことにより、従業員数はそれぞれの年度から合算


グラフ